エアルーム・ベジタブルとは?
◆エアルーム品種とは?・欧米ではエアルーム品種を以下のように定義しています。
『ガーデナーやその家族が北アメリカに移住した時にもたらされ、アメリカ原住民や、アーミッシュによって栽培され続けてきたもの。』
また、
『どんな園芸植物であれ、それがある家族の中で、家族伝来の宝石や家具のように歴史を持っている品種。』
*現在では上記の様な狭義の意味のみでは無く、『F1品種』のような人為的に交配された品種では無い品種としての意味や、時には『慣行栽培・Conventional』に対する『有機栽培・Organic』の代名詞としても使用されています。
*海外で販売されている『エアルーム・ベジタブルの青果物』は殆どがオーガニック栽培されて居り、流通業者や消費者はそれらを当たり前の事として、販売したり購入したりしています。
*『F1品種』でオーガニック栽培というのは殆ど見かけないようです。
◆エアルーム品種』は固定種です。・エアルーム品種は、一代交雑による『F1・品種』ではなく、『固定種』と言われるものです。
*ただし『固定種』のすべてが『エアルーム品種』ではありません。
・それらは、『ある家族やコミュニティによって何世代も同一形質(栽培期間・耐病性・耐寒性・堅さ・流通性・地域性・糖度・酸味・色・人気度等。)に着目し、選抜を繰り返 し、F1品種のように、第一代目だけが優勢の均一形質を示すものとは異なり、親から子へと固定した形質が受け継がれた品種です。』
・例えば、耐病性について言えば、『F1品種』のようにある特定の組み合わせによる交配によってのみ作出できる耐病性ではなく、何世代にも渡る選抜により、自然に獲得された性質です。
・日本では『在来種』や『伝統品種』とも呼ばれているようです。『京野菜』、『加賀野菜』、『練馬大根』などもこれらに含まれ、近年直売所などで人気上昇中です。
*弊社では『在来種』や『伝統品種』等の表現は使用しません。上記のような品種をすべて『エアルーム品種』と呼称しています。
◆『エアルーム品種』には多様性があります。・『エアルーム品種』はF1品種のように形質が同一では無く、大きさ、色合い、生育、開花、収穫等が完全には均一とはなりません。
・これは本来どの生物でも保有する『個体もしくは集団の多様性。』と言われるものです。
・収穫時期が集中せず、出来た物から順に収穫すれば良いこれらの形質を利用することは、高齢化や後継者不足に悩む日本の農業にとっても一つの有効手段となるものです。
◆ 『エアルーム』と言う言葉はいつ生まれたの?・『 heirloom 』と言う言葉は、1940年代にニューハンプシャー大学のウィリアム・ヘルパー教授によってその講義の中で使用され始めたものです。 その後、世界的に有名なプラント・コレクターである、イリノイ大学の遺伝学の教授である故ジャック・ハーラン、そしてシード・セイバー・エクスチェンジの ケント・ウォーレイへと受け継がれ広まったものです。
◆ エアルーム品種の保存の意義は。・『現在世界中で、病害虫に対する抵抗性を増すため、植物自身が獲得してきた特性が失われつつあります。また食に対する大きな感心と警戒心からその安全性や有用性が大きくクローズアップされています。
・そんな中、これまで数百年に渡り、世界中のいくつかの家族の中で伝承されてきた非常に有用と思われる品種を保存しつつ、これからの起こりうる大規模な飢餓に備えられるよう再評価し、未来の子孫に伝えていくことが重要と考えられます。
・地球温暖化や未曾有の環境変化や自然災害により、F1品種などがその有益性を十分に発揮出来ず、人類の危機やこれまでに無い飢餓が起こった時の為に、こ れらエアルーム品種を保護し、栽培し続けて行く事は、園芸を愛する人達の為だけでは無く、すべての人類にとって極めて有効かつ有益な事と思われます。』
◆ エアルーム品種の特徴は。・ 品種が豊富。(色、形、大きさ、果肉質等)。
・ 多様性により地域や栽培時期に合った品種が選択可能。
・ オーガニック・有機栽培向き品種が多い。
・ 自家採種が出来るので経済的。
・ 新しい料理や調理方法が提案出来る。
・ 少量多品種栽培が出来る。
・ 他の農産物との差別化が図れる。
・ 労働集約型ではなく、高齢農業者でも栽培出来る。
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